初心者向け・コラム

5月CPIとマーケットの今をざっくり解説

1️⃣ 今回のCPIは「横ばい〜ちょい弱」

指標結果市場予想ひと言
総合CPI(前年比)+2.4%+2.4%予想どおり
総合CPI(前月比)+0.1%+0.2%ちょい低い
コアCPI(前年比)+2.8%+2.9%こちらも弱め
コアCPI(前月比)+0.1%+0.3%明確に下振れ

CPIって?
物価の平均的な動きを見る指標。コアCPIは変動の大きい「食品・エネルギー」を除いたもの。


2️⃣ 「トランプ関税」でインフレ爆上げ…は今のところ見当たらず

  • 今回の数字を見る限り、関税の押し上げ効果はごく限定的
  • メディア試算でも関税の転嫁率は2割程度との報道
  • 来月(6月分)のCPIでも影響が薄ければ、関税リスクは「思ったより小さい」認定へ?

3️⃣ 内訳チェック:ガソリン⬇/シェルター⬆ ただし家賃は減速

  • ガソリン価格:原油安を反映して下落 → 総合CPIを押し下げ
  • シェルター(住宅関連):全体では強めだが、家賃は伸び鈍化(+3.81%)
    • 景気減速や不法移民の流入減が背景かも?

4️⃣ マーケットのリアクション

  • ドル円:CPI直後に下押し → すぐ戻し、結局「行って来い」
  • FRB利下げ観測:年内2回がやや優勢に(FedWatch)
  • 日経平均:以前のレンジ上限付近で攻防。ここを死守できるかが今週の焦点

5️⃣ 日本株もう一つの材料:自社株買いラッシュ

  • 1〜5月の自社株買いが過去最高の12兆円(日経新聞)
  • 減益見通し企業が「株価維持」へ動いた形。大型株も再注目?

🎯 まとめ & 次のチェックポイント

  1. インフレは想定内〜弱め:利下げシナリオを崩すほどの強さはなし
  2. 関税ショックはまだ不発:6月CPIでも影響薄ならリスク後退
  3. ドル円は方向感模索:145円台を固めるか、材料次第
  4. 日経平均は分岐点:レンジ上限を維持できるか要ウォッチ
  5. ビッグイベント:来月のCPI・FOMC、そして企業決算&自社株買い動向

ファンダメンタルズ分析


1. マクロ‐ファンダの読み替え

事実市場解釈トレード含意
総合・コアとも小幅下振れ「インフレ鈍化→利下げ2回優勢」だが すでに8割織り込みUSD売りは“1stリアクションのみ”で失速しやすい
ガソリン下落/家賃減速供給サイド要因がメイン → 景気の弱さまでは織り込まず景気敏感通貨(AUD/NZD/GBP)は短期リリーフ上げ
シェルターだけ粘着“頑固なサービスインフレ”の象徴Fedが急にハト化しにくい → 米金利は底割れしづらい
FedWatch:年内2回利下げに傾斜9・12月カットがベースシナリオ次回CPIでさらに弱ければ「3回」シナリオ浮上=USD本格調整の引き金

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